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デザイン住宅 アーカイブ

お初です。

三階住宅はなぜ発達しなかったのか。


ヨーロッパでは至極当たり前のことになっている三階住宅が(そして四階、五階住宅も)日本ではどうして発達しなかったのでしょうか。


誰しも一番先に考えることは、地震が多いためではないか、ということでしょう。


しかし、それは三階住宅の発達とほとんど関係がない、といってよいでしょう。


地震が多いから三階が建てられないというほど、三階に構造力学上の難問があるわけではない。


わが国のすぐれた職人技術、それは経験主義の技術で近代的科学技術としての力学などを欠いたものであったが、極めて優秀な様ざまな工法を開発して自己のものとしており、三階デザイン住宅をという社会的要請があれば、江戸時代においてもそれに対応できる工法を案出したであろうことは、十分考えられることです。

新しい型の住居

若干オーバーな表現を許して頂けるなら、三階住宅は、新しい型の住居、平家もしくぱ二階家という在来型の住宅とも、マンションや公団アパートのような中高層集合デザイン住宅とも異なる「新しい型の住居」なのです。


とは言え「新しい型の住宅」イコール三階住宅ということになるのではない。


三階住宅がもつ空間的特性=可能性をうまく引き出しえて、はじめて新しい型の住居たりうるのです。


したがって、新しい型の魅力ある住宅たりうるためには、三階住宅の空間的特性を十分に理解しておくことが必要になります。

「たて長」デザイン

「たて長」デザインの創造を説いたが、いつもたて長のデザインで押しまくってよいと言うものでもない。


三階デザイン住宅の高さは、今日の都市の現状を考えると決して高い建物ということにはならないのであるが、道路幅員の狭い、伝統的な町並みの中に割り込むとなると、やはり異物という感じを与えるという場合が少なからずある。


周囲の環境に対して自己を主張するというのが、西洋のデザイン思想の根底にあるが、わたしたちの国ではいかに必要以上に目立たないものとし、周辺へのショックを少なくするかが、家づくりするものの心得でした。


最近で"はこうした心得は後退してしまったが、都市の中でうまく住むためには、見直されてしかるべきです。


日本の住宅は屋根の建築

日本の住宅は屋根の建築でした。


日本のデザイン住宅の外観は屋根によって大きく規制されていました。


日本の屋根は重く、大きい。


これをそのまま三階にまで持ち上げると、バランスは失われる。


美しい瓦面は見えずに、軒裏の構造だけがもろに露出して見える。


三階住宅の外観意匠で一番工夫されねばならないのは屋根であるでしょう。


西洋の場合、屋根は二つにわかれる。


一つは地中海ヨーロッパ。


イタリア、南フランス、スペイン、ギリシアなどに見られる屋根を非常に軽く扱うかたちです。


年間降雨量はわたしたちの国の三分の一であるから、軽くすませることができるわけであるが、素焼の赤瓦で、勾配は三寸勾配ほどです。

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